上司から「自分で考えて動け」と言われて行動したら、今度は「勝手に動くな」と言われたことはありませんか?
動かないと「指示待ち」と言われ、動くと「勝手に動くな」と言われると、結局どうしたら良いのかわからなくなってしまいますよね。何をやってもダメと言われているようで、落ち込んでしまいます。
この記事ではそんなあなたに、『「勝手に動くな」と言われなくなる5つの方法』について説明しています。この記事を読めば自分で考えて動く具体的な方法が分かり、自信をもって行動できるようになるでしょう。
「指示待ち」と言われるのも「勝手に動くな」と言われるも、上司の根本的な気持ちは同じになります。読み進めると上司の気持ちがわかってくると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
(アイキャット画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e4%bb%95%e4%ba%8b-%e3%83%93%e3%82%b8%e3%83%8d%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%83%b3-%e7%94%b7-%e6%88%90%e5%8a%9f-2879481/)
指示待ち人間が「勝手に動くな」と言われる原因

「自分で考えて動け」と言われたからやってみたのに「勝手に動くな」と言われてしまう。いったいあなたの行動の何が悪かったのでしょうか。
自分で考えて動くことは非常に大切なことです。しかし、考え方を間違えてしまっていると、逆に上司に迷惑をかけてしまうことがあります。
以下に「勝手に動くな」と言われてしまう主な原因をあげてみたいと思います。
- 考える方向性が違う
- 判断基準が違う
- まわりへの配慮が足りない
仕事は人間関係が大切で、仕事をうまく進めるためには日々の業務で信用を得なければいけません。上のような原因があると信用が得られず、「何をやっても怒られる」という状態になってしまいます。
指示待ち人間が「勝手に動くな」と言われなくなる5つの方法
ここからは前章の原因もふまえて、『指示待ち人間が「勝手に動くな」と言われなくなる5つの方法』を説明していきます。その5つとは、以下のようになります。
- 目的を理解する
- 責任の範囲を理解する
- 先回りして準備する
- 言われたことをこなす
- 迷ったら行動を選ぶ
上司の「自分で考えて動け」という言葉には、あなたを育てたいという思いがあるのかもしれません。「いつまでも指示待ちのままではいけない」という思いがあるのではないでしょうか。
上司の期待に応えるためにも、次章から『「勝手に動くな」と言われなくなる5つの方法』について、1つずつ詳しく見ていきましょう。
「勝手に動くな」と言われなくなる方法① 目的を理解する

「勝手に動くな」と言われなくなる方法の1つ目は「目的を理解する」です。「自分で考える」とは、正しい方向に向かって考えられなければいけません。
では「正しい方向」とはいったい何でしょうか?どうすれば「正しい方向」がわかるのでしょう。
「正しい方向」を知るためには、自分の仕事の「目的を理解する」ことが必要です。目的がはっきりしていれば、「大切にすべきこと」や「優先すべきこと」がわかります。
「会社が求めていること」と「自分がしたいこと」は、一致するとは限りません。自分の思うように動くのではなく、仕事の目的をもとに「正しい方向」に考えるクセをつけましょう。
「勝手に動くな」と言われなくなる方法② 責任範囲を理解する
「勝手に動くな」と言われなくなる方法の2つ目は「責任範囲を理解する」です。会社には役職があり、会社にとって重要な内容は上司が決定する権限を持っています。
上司は重要な内容を判断するために、日々の業務についてきちんと把握しておく必要があります。あなたは自分の立場・役職で判断できない内容について、きちんと上司に相談していますでしょうか。
上司は管理者としての責任がありますので、あなたが何も言わずに勝手な行動をしてしまえば「勝手に動くな」と言われてしまうのも当然でしょう。
「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」というと、もう古いと思う人もいるかもしれません。しかし、上司がきちんと管理できるように適度に「ホウレンソウ」をする意識は、とても大切です。

「勝手に動くな」と言われなくなる方法③ 先回りして準備する

「勝手に動くな」と言われなくなる方法の3つ目は「先回りして準備する」です。言われてから考えて動くのでは、すべてが受け身になってしまいうまくいきません。
自分の仕事だけでなく業務全体や会社全体の状況を見て、把握しようとする意識を持ちましょう。自分には関係ないことでも、「自分ならどうするか」と考えてみるクセをつけると良いでしょう。
業務全体が見えるようになると、まわりとコミュニケーションがとりやすくなります。お互いの声かけでミスを減らすことができ、仕事の効率も上がるでしょう。
その結果「あの人に任せれば安心だ」という信用が得られるようになり、「勝手に動くな」とは言われなくなります。
「勝手に動くな」と言われなくなる方法④ 言われたことをこなす
「勝手に動くな」と言われなくなる方法の4つ目は「言われたことをこなす」です。「指示待ち」と言われているのに「言われたことをやる」というのは、矛盾があるように思うかもしれません。
しかし、「言われたことを確実にこなす」ことが、信用を得るために必要な行動なのです。あなたは上司から指示されたことを確実にこなして、期待に応える必要があります。
さらに言うと、期限や内容については上司の期待以上に自分で厳しくしなければいけません。常に期待を上回ることが、信用を得るために必要になります。
そのためには、忘れないようにメモをとったり、タスク管理のツールを使ったりと工夫が必要でしょう。私の場合はスマホとパソコンで同期できるメモアプリにすべて書き込み、一元管理しています。
「勝手に動くな」と言われなくなる方法⑤ 迷ったら行動を選ぶ

「勝手に動くな」と言われなくなる方法の5つ目は「迷ったら行動を選ぶ」です。
仕事をしていると、気づいたけど行動しようか迷うような場面もあるでしょう。その時はぜひ、勇気をもって行動してみてください。
考えていることは他の人には見えないので、「行動しない」のは「考えていない」のと同じです。迷ったときにはとりあえず行動して、その結果が良くても悪くても次に生かせば良いと考えましょう。
1つ注意点を言うと、同じ行動でも「信用を得られているかどうか」で相手の反応も変わってきます。信用を得られていない場合は、できるだけ小さなことから行動して成功体験を積み重ねていきましょう。
「指示待ち」も「勝手に動くな」も根本の気持ちは同じ
ここまで「勝手に動くな」と言われなくなる5つの方法について説明してきました。
ここまでの説明を読んで、「指示待ち」も「勝手に動くな」も根本となる上司の気持ちは同じだと気付いたのではないでしょうか。それは「信用できない」「安心して任せられない」という気持ちです。
「指示待ち」や「勝手に動くな」と言ってしまう上司の気持ちが分かった今、あなたに必要なのは5つの方法で「信用してもらう」「安心して任せてもらう」ということです。
信用を得るには、毎日の仕事で継続的に期待に応えていく必要があります。日々の仕事について自分で振り返り、仕事に対する姿勢について考えてみましょう。
「指示待ち」「勝手に動くな」と言う上司に原因がある場合も

少し話は変わりますが、「指示待ち」や「勝手に動くな」などと言われるのは、上司に原因がある場合もあります。部下の能力の問題ではなく、上司のマネジメント力の問題かもしれません。
上司にもいろいろなタイプの人がいます。上司によっては自分の気持ちをうまく伝えられずに、「指示待ち」や「勝手に動くな」と言ってしまうこともあるかもしれません。
また、指示を細かく出してそのとおりにしてほしいという上司などもいます。上司もどこまで部下に指示して、どこまで任せれば良いのかわからないことが多いのです。
おそらく、ほとんどの上司は「部下を成長させたい」と思っています。あなたは自分の立場だけでなく、上司の立場も理解して行動できるようになることを目指しましょう。

「指示待ち」を脱却できるコミュニケーション能力を身につけよう
今回の5つの方法の他に、「勝手に動くな」と言われないために必要な能力があります。それは「コミュニケーション能力」です。
コミュニケーション能力は、上司に信用してもらうために必要な能力だと言えます。5つの方法でも「声かけ」や「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」などで必要となるでしょう。
では、コミュニケーション能力を身につけるにはどうしたら良いのでしょうか?個人的におすすめなのは、「自分の考えを言語化する」というテーマのビジネス書を読むことです。
自分の思っていることを論理的にわかりやすく伝えられるようになれば、コミュニケーション能力は一気に向上するでしょう。しっかり意見を伝えられるようになれば、上司からの信用も得やすくなります。


まとめ:「指示待ち」から行動にうつして、信用を積み上げよう

今回は『「勝手に動くな」と言われなくなる方法』について説明しました。具体的な行動よりも『意識』についての内容が多くなりましたが、『意識』は行動することでアップデートされていきます。
まずは積極的に自分の仕事や働き方を知る意識を持ち、小さなことから行動していきましょう。毎日1つずつでも行動を積み上げていけば、きっと大きな信用につながると思います。
上司に信用されて、安心して仕事を任される存在になれるように、この記事を読み終えたら何か1つ行動をしてみてください。
「メモアプリを入れる」「会社のホームページで理念を確認する」などなんでもかまいません。今日を信用を得るための第一歩として、しっかり確実に積み上げていきましょう。
